猫ちゃんが、なぜか猫トイレで気持ちよさそうに寝ている……。そんな光景を見たことはありませんか?
思わずふふっと笑ってしまいそうですが、もしかすると病気やストレスのサインかも!? と心配になってしまう飼い主さんも多いようです。
そこで今回は、猫ちゃんはなぜトイレで寝てしまうのか、その理由について考えてみたいと思います。あわせて猫トイレで寝るのをやめさせる方法と予防法についても探ってみましょう!
キレイ好きなのになぜ?猫がトイレで寝る理由

起きている時間のほとんどを毛づくろい(グルーミング)に費やしている猫ちゃん。とってもキレイ好きなのに、猫トイレで寝てしまうのはなぜなのでしょうか?
まずは猫ちゃんの気持ちを考えてみましょう。
安心できる場所だから
猫ちゃんは暗くて狭い場所が大好き。身を隠せるだけでなく、敏感な感覚を休ませることができるからだとも考えられています。
猫ちゃんにとってひとりで静かに休める場所はとっても大切なのですが、そのような場所がなければ、猫トイレが安心できる場所だと思ってしまいます。
猫トイレには自分のニオイがついています。猫ちゃんは縄張り意識がとても強いので、自分のニオイがついた場所でないとくつろげないのです。
環境が変わって落ち着ける場所がないから
同居の猫ちゃんが増えた、模様替えをしたなど、居場所が無いときにトイレで寝てしまうことがあります。
多頭飼育ではどうしても寝床の取り合いになってしまいますし、模様替え直後もなかなか落ち着く場所を見つけられません。そんなとき、自分のニオイのする猫トイレで寝るようになってしまいます。
同じように、引っ越しをして環境が変わったときも、猫トイレに引きこもってしまうことがあるようです。
ストレスや不安を感じているから
猫ちゃんがトイレで寝るのは「ストレス」のサインかもしれません。
暑い、寒い、うるさい、臭いなどの不快な環境を避け、居心地のいいトイレで寝てしまうことがあります。
また、飼い主さんの帰りが遅い、スキンシップが少ない、母猫や兄弟猫と離ればなれになったなど、寂しさや不安な気持ちもストレスになってしまいます。
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トイレだと認識していないから
トイレトレーニングができていない子猫ちゃん、迎え入れたばかりの猫ちゃんという場合でもトイレで寝てしまうことがあるようです。
特に猫ちゃんを迎え入れた初日はトイレから出てこないこともあるでしょう。見慣れない猫トイレを「排泄をする場所」だと認識しておらず、暗くて狭くて落ち着く場所だと思っているのかもしれません。
猫がトイレで寝るのは病気の可能性も!?
猫ちゃんがトイレで寝てしまうのは「安心できる場所だから」「環境が変わって落ち着ける場所がないから」「ストレスや不安を感じているから」「トイレだと認識していないから」という理由があります。
ただ「猫砂の感触が好き」という子もいるようですが、なかには病気が原因で猫トイレで寝てしまう場合もあります。
例えば、膀胱炎や尿路結石の場合、おしっこがなかなか出ない、おしっこを出すのに痛みがあるという症状があります。また、腎不全が原因で頻尿になることもあり、疲れてそのまま猫トイレに座り込んでしまったり、寝てしまうことがあります。
また、認知症の場合も、トイレで寝てしまうことがあるでしょう。
猫ちゃんのおしっこの様子や普段の様子をよく観察し、頻尿や粗相などの気になる症状があれば動物病院を受診するようにしましょう。
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猫がトイレで寝る場合の対策方法
飼い主さんとしてはトイレで寝るのは止めさせたいですね。猫ちゃんの気持ちを受けとめつつ、トイレで寝るのをやめさせる方法と予防法を実践してみましょう。
トイレを変える
警戒心の強い性格の猫ちゃんには、フード付きの猫トイレがおすすめです。だけど、暗くて狭いことがトイレで寝る原因にもなるので、思い切ってフードを外してみましょう。
ただし、別の場所に猫ちゃんが落ち着ける寝床を用意することも忘れずに。
生活環境を整える
猫ちゃんがひとりで落ち着ける場所がないなら用意してあげましょう。
猫ちゃん専用のベッド、キャリーバッグのなか、キャットタワーの上など、静かに落ち着ける場所は必須です。
また、室温も大事です。エアコンを上手に使って、梅雨や夏は27~30度くらい、冬は18~23度くらいに調節し、快適に過ごせるように工夫しましょう。
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コミュニケーションを増やす
猫ちゃんに長時間の留守番をさせた、いっしょに遊ぶ時間が減った、新入り猫を迎え入れたなど、猫ちゃんが寂しいと感じる原因に心当たりはありませんか? 1日10~15分でもいいので、猫ちゃんと思いっきり遊ぶようにしましょう。
トイレトレーニングをする
まだトイレを認識していないようなら、トイレトレーニングをしてみましょう。ニオイを嗅ぐ、そわそわするなど、おしっこやウンチの素振りが見られたら根気よくトイレに連れて行きましょう。
そっと様子を見てみる
猫ちゃんを迎えて間もないとき、猫トイレにこもって出てこないことがあります。
そんなときは無理に引っぱり出さず、しばらくそっとしておきましょう。できれば毛布やタオルをかけて、目隠ししてあげるといいですね。
オヤツやごはんを用意して、猫ちゃんのほうから少しずつ出てきてくれるのを待ちましょう。
まとめ
キレイ好きな猫ちゃんがトイレで寝るのには、必ず原因があります。
病気が原因でトイレで寝てしまうこともありますが、ほとんどはストレスや不安、生活環境への不満が原因です。
つまり、猫ちゃんがトイレで寝てしまう原因のほとんどは飼い主さんにあるともいえます。ストレスや不安を取り除き、生活環境を整えれば、猫ちゃんがトイレで寝ることは無くなるでしょう。
猫ちゃんがトイレで寝ていたら、猫ちゃんの気持ちと原因を考えてみましょう。猫ちゃんの気持ちを受けとめながら、少しずつ対策できるといいですね。猫ちゃんがいつまでも健康に暮らせるように、快適な生活環境を心がけてくださいね。
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著者プロフィール

はじめまして。
お迎えから2週間、生後3ヶ月のサイベリアン♂を飼っているのですが、最近トイレで寝ていることが増えました。
トイレはしっかり覚えていて、部屋でも30分以上遊びます。ご飯も問題なく食べてます。ケージ内では擦り寄ってきて鳴いていますが、部屋に出すと走り回ってご飯やおやつがないと基本寄ってこず、遠くから様子を見ているか隠れます。近づくと逃げることが多く、疲れてきても自分たちから少し離れたところで伏せます。自分からケージに入ることはありません。
何か特別なストレスがあるのでしょうか…風邪を引いてしまったこともあり室温は24〜26度に設定しています。何か少しでもアドバイスいただけないでしょうか…。
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