大切な家族である猫ちゃん。1日でも長く、健康に過ごしてほしいですよね。
だからこそ気をつけたいのが想定外の家庭内事故。特に「猫首輪による事故」を心配される飼い主さんはとても多いです。
例えば、猫首輪を外そうとして猿轡(さるぐつわ)状態になってしまうケース。最悪の場合、死に至ることもあります。
ぽぽねことしても、そんな事故は絶対に防ぎたいのです。今回は猫首輪がさるぐつわ状態になってしまった事例や猫首輪の安全対策についてお話ししたいと思います。
死の危険もある猫の家庭内事故
完全室内飼いの猫ちゃんの生活は悠々自適。やがては病気になったり、寿命を迎えて虹の橋を渡ることがあるかもしれませんが、家の中にいる限り安全なようにも思えます。
しかし、猫ちゃんはわんちゃんよりも野生を多く残している動物だからか、「想定外の事故」がとても多いんです。
誤飲、誤食、転落、感電、窒息……。一歩間違えれば死の危険だってあります。
痛ましい「猫首輪」による事故
体や関節が柔らかい猫は、ふとした拍子に猫首輪でさるぐつわ状態になってしまうことがあります。また、カーテンレールなどに猫首輪がひっかかって首吊り状態になる事故も考えられます。
そんな状態になると、猫ちゃんはパニックを起こして暴れたり、さらに外そうとひっかいて流血することもあります。また、窒息の危険もあり、最悪の場合は死に至ります。
悲しい猫首輪による事故を防ぐために、飼い主さんはどのようなことに気をつければいいのでしょうか。
猫首輪がさるぐつわ状態になってしまう原因と対策
猫ちゃんの猫首輪がさるぐつわ状態になってしまう原因を考えてみましょう。
◆首輪に慣れていない
猫ちゃんが首輪を嫌がり、外そうと暴れるうちに口に首輪が引っかかり、さるぐつわ状態になってしまいます。
初めて猫首輪を着けるときは短時間だけの着用にとどめ、猫ちゃんから目を離さないようにしましょう。どうしても嫌がる場合は、すぐに猫首輪を外してください。
◆首輪がゆるい
首輪がゆるいと、毛づくろいや遊びの最中に口に引っかかって外れなくなってしまいます。
首輪はきつすぎてもいけませんが、ゆるすぎるのも危険です。首の首輪の間に人間の指が1~2本ほど入るくらい(長毛の子は2~3本)が適切です。
また、首輪をちょうどよく調節してもゆるんでくることがあります。首吊り事故を防ぐためにも、ときどき首輪がゆるんでいないか確認するようにしましょう。
◆首輪の素材が嫌
首輪の素材が革やナイロンの場合、重かったり、通気性が悪かったりして、猫ちゃんが嫌がることがあります。また、布製であっても雑な縫製だとデコボコした糸の感触を嫌がる猫ちゃんもいます。
猫ちゃんの首輪は軽くて、やわらかい布製のものを選ぶようにしましょう。
ちなみに、わんちゃん用の首輪はNGです。散歩や係留用に作られた頑丈なものなので、皮膚や被毛がデリケートな猫ちゃんには不向きです。
◆セーフティー機能がない
猫首輪のセーフティー機能とは、さるぐつわ状態や首吊り状態になったとき、バックルが外れる仕組みのことです。猫ちゃんは運動量がとても豊富です。万が一の場合に備えて、セーフティー機能つきの猫首輪を用意しましょう。
猫首輪がさるぐつわになったときの対処法
さるぐつわになってしまった猫ちゃんは「パニック状態」。普段は大人しい猫ちゃんでも豹変して大暴れすることがあるんです。
猫首輪のさるぐつわ状態は命にかかわる事故です。冷静に行動できるように、対処法を知っておきましょう。
さるぐつわでパニックになった猫ちゃんは危険!
猫ちゃんは全身筋肉、全身バネの動物。本気を出すと大人の男性ふたりがかりでも抑えられないくらいのパワーを発揮します。
助けようとして猫ちゃんに触れると、フルパワーでひっかかれて血まみれに……。
一刻もはやく苦しむ愛猫ちゃんを助けたいと思うかもしれませんが、まずは飼い主さんが落ち着きましょう。
暴れる猫ちゃんはバスタオルでクールダウンを
パニック状態の猫ちゃんを捕まえるのはとても難しいです。下手に手を出すと、余計に猫首輪が食い込んで危険な状況になってしまうかもしれません。
そんなときは、バスタオル!
猫ちゃんが興奮しているとき、パニックになったときはバスタオルで頭から包み、クールダウンさせましょう。
猫ちゃんが落ち着いてから、慎重に首輪を外します。ハサミなどでカットする場合は、猫ちゃんの身体をしっかり押さえて危険のないようにしてくださいね。
猫首輪がさるぐつわに状態になった事故の事例
「うちの子は高いところやカーテンレールに登らないから大丈夫」
「うちの猫は大人しいからそんなことにはならない」
そう思っていませんか?
猫ちゃんは飼い主さんは見ていないところで何をするかわかりません。飼い主さんが不在のときに限って、とんでもないことをしてしまうかもしれません。
猫首輪がさるぐつわ状態になってしまった事故の事例を知っておきましょう。
【ケース1】さるぐつわで呼吸困難に
家事で目を離したちょっとの間に、顔も口の周りも血まみれでけいれんを起こしていたそうです。何かの拍子に猫首輪がさるぐつわになり、暴れるうちに喉に食い込み呼吸困難に。幸い飼い主さんが発見し、大事には至りませんでした。
【ケース2】悲しい事故
飼い主さんの不在時にさるぐつわ状態になってしまい、首輪を外そうともがくうちに、前足も首輪に引っかかってしまい……。首がきつく締まり、窒息死してしまったという非常に悲しい事故もありました。
【ケース3】猫同士でじゃれているうちに
兄弟猫とじゃれているうちに、下あごが首輪にはさまった状態に。現場を目撃していた飼い主さんはすぐに外してあげようとしますが、猫ちゃんはパニック状態。ようやく落ち着いたころには、飼い主さんも猫ちゃんも流血。猫ちゃんは爪を折る大けがをしたそうです。
猫首輪の選び方で事故を防げる
どんなに気をつけていても、想定外の事故は起こります。
本来、猫首輪は猫ちゃんの安全を守るためのものです。脱走時や災害などで迷子になってしまったときに飼い猫であることを証明し、飼い主さんとの再会を助ける重要なアイテムになります。
危険だから猫首輪を着けないのではなく、安全な猫首輪を選ぶことが大切だと考えます。
安全な猫首輪の選び方
猫首輪がさるぐつわ状態になってしまう原因と事故事例から、さるぐつわ状態にならない猫首輪の選び方をまとめてみました。
- 猫ちゃんの首のサイズに合っている
- サイズが調整できる
- 縫製がしっかりしている
- 軽くてやわらかい布製
- セーフティー機能付き
セーフティー機能は必須条件
安全性にこだわるなら、セーフティー機能は必須です。
ぽぽねこの猫首輪の留め具は、すべてセーフティーアジャスターを使用しています。約4kgの力が加わると外れるようになっているので、窒息事故を防ぐことができます。
▲セーフティーアジャスター採用の猫首輪
アメリカduraflex(デュラフレックス)社製のもので、他社のセーフティアジャスターにくらべて樹脂の粘度が高いので割れにくいのが特徴。やんちゃな愛猫ちゃんでも安心です。
※ご注意:セーフティ・アジャスターは100%の安全を保証するものではございません。
まとめ
猫首輪は万が一のときに猫ちゃんの身の安全を守ってくれるものです。だから、なんとしても猫首輪がさるぐつわになってしまう事故は防がなくてはなりません。
猫首輪といってもいろんなデザインやタイプのものがあります。なかには猫ちゃんの魅力が倍増するおしゃれなものも多いです。ですが、迷子札として常時着けておくなら、やっぱり安全性能にこだわって選びたいですね。
猫ちゃんの幸せのために、猫首輪の安全性能を見直してみませんか?
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著者プロフィール

我が家にはネコが2匹います。
1匹目の猫は首輪に慣れているはずなのに猿ぐつわに何回かなっています。首の毛を毛繕いする時になってしまうみたいで、在宅の時だから気付けて良かったけれど危険と判断して首輪はやめました。
(脱走の心配ももうないと判断。)
もう1匹は首輪に全く抵抗がなく、毛繕いもテキトーなので、大丈夫そうです。
まだ子猫でやんちゃな性格で位置を把握したいため、首輪をもうしばらくしてもらおうと思います。
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