猫に服は必要なのか?着せる目的と注意点とは

猫に服は必要なのか?着せる目的と注意点とは

服を着た猫ちゃんって、かわいいですよね~!

「うちの愛猫にも服を着せたい!」と思っても、嫌がって暴れて逃げられて……。猫服に対して、苦い思いをしている飼い主さんもいると思います。

そもそも猫ちゃんに服を着せる必要はあるのでしょうか?

猫ちゃんに服が必要なのはどんなときなのか、猫服の目的と着せるときの注意点について改めて考えてみたいと思います。

猫に服を着せる必要があるときって?

猫に服を着せる必要があるときって?

猫ちゃんに限らず、ほとんどの動物は服を必要としません。

ただ、人間と暮らす猫ちゃんには、「服」が必要なときがあるんです。

もちろん、おしゃれをするという目的もありますが、それ以外の目的でも「猫服」を着せたほうがいいケースがあります。

こんな猫ちゃんには猫服が必要です

猫服が必要な猫ちゃんについて、ケース別にご紹介します。

◆寒さ対策が必要な猫ちゃん

子猫やシニア猫は体温調整が苦手なので、猫服での保温が必要な場合があります。また、冬の寒さが厳しい、暖房器具が使えないという場合、防寒対策として猫服を用意しておくと安心です。

◆ハゲるほど毛づくろいしてしまう猫ちゃん

猫ちゃんはストレスを感じると、被毛がハゲるほど「過剰グルーミング」をしてしまうことがあります。毛をむしるようにお腹などを舐めてしまい、放っておくと皮膚にもダメージを与えます。過剰グルーミングをやめさせたり、デリケートな皮膚や被毛を守るために、皮膚保護服が必要なときがあります。

◆皮膚トラブルのある猫ちゃん

アレルギーや湿疹などの皮膚トラブルがあると、かゆくてポリポリ掻いてしまいます。出血するほど掻き壊してしまったり、塗り薬を舐めとってしまったりするのを防ぐために猫服が必要です。

◆避妊手術を受けた猫ちゃん

避妊手術を受けたあと、猫ちゃんが傷口を噛んだり舐めたりするのを防ぐために猫服を着せることがあります。エリザベスカラーよりも負担が少なく、運動や食事を邪魔しないので、「術後服」を勧める獣医師が増えています。

◆抜け毛が気になる猫ちゃん

春と秋、猫ちゃんの換毛期は年に2回。掃除をしてもあちらこちら猫毛が飛び散る季節ですね。抜け毛が気になるとき、猫服を着せることで猫毛が飛び散るのを防げます。来客時はもちろん、動物病院やトリミングサロンなどへのお出かけ時にも役立ちますね。

猫服に慣れるまでは無理させない

猫服に慣れるまでは無理させない

嫌がらずに上手に服を着られる猫ちゃんと、そうでない猫ちゃんの違いはどこにあるのでしょうか?

ある程度は猫ちゃんの「個性」もあると思います。身体に異物が付いても気にしないタイプ、おっとりしたタイプの猫ちゃんは、すんなりと猫服を受け入れてくれるかもしれません。

でも、ほとんどの場合は「慣らし」が必要です。猫服が必要になったときのために、猫服の慣らし方も覚えておきましょう。

猫服にはじっくり慣らすのがコツ
猫ちゃんが過剰グルーミング皮膚トラブルに悩まされていると、すぐにでも服を着せたいと思うかもしれませんが、あせりは禁物です。

猫服に慣らすには、「無理せず、ゆっくり」がコツ。猫服に対して嫌なイメージを与えないようにしましょう。

最初は数分だけ着せて、嫌がったらすぐに脱がせます。オヤツをあげたり、オモチャで遊んだりしながら、少しずつ猫服を着ている時間をのばしていきましょう。

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猫服を選ぶときの注意点

猫服を選ぶときの注意点

いろんなメリットがある猫服ですが、どんな猫服を着せても同じということはありません。

防寒対策、過剰グルーミング対策、皮膚トラブル対策、抜け毛対策、術後服として猫服を着せるなら、着ぐるみやコスプレ衣装のようなものは不適切です。レースやフリルなどの派手な装飾も、猫ちゃんにストレスを感じさせてしまいます。

動きづらい、重い、ゴワゴワするような服は、猫ちゃんが嫌がってしまう原因になるので、なるべくシンプルな形状で優しい素材のものを選ぶようにしましょう。

猫ちゃん専用設計の猫服なら安心

ペットショップに行くと、わんちゃん用の服がずらりと並んでいます。サイズが合うからと言って、わんちゃん用の服を猫ちゃんに着せるのはおすすめしません。

わんちゃんと猫ちゃんは体格が異なるので、服を着るメリットが期待できないことがあります。また、フィット感が足りないと思わぬ事故の原因になってしまいます。

猫服を着せる必要があるのなら、必ず猫ちゃん専用設計の猫服を選ぶようにしましょう。

運動量の多い猫ちゃんの動作を邪魔しない形状、伸縮性のある素材が使用されているので、猫ちゃんのストレスになりにくいです。


▲ぽぽねこの「猫に優しい猫服」シリーズ 

まとめ

まとめ

猫ちゃんが常に服を着る必要はありませんが、服を着たほうがいいケースがあります。

防寒対策をはじめ、過剰グルーミング、皮膚トラブル、抜け毛、避妊手術後など、猫ちゃんがツライときにこそ猫服が必要になります。

だからこそ、なるべく猫ちゃんに負担をかけない猫服、優しい素材の猫服を選んであげたいですね。

ただし、猫服を嫌がる猫ちゃんがほとんどです。はやく慣らそうと無理をさせるのではなく、ゆっくりじっくり猫ちゃんのペースを大切にしてくださいね。


著者プロフィール

ぽぽねこ編集部
ぽぽねこ編集部
ぽぽねこの読みものの企画・編集スタッフです。猫ちゃん大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、役立つ情報をお届けします。


コメント:1


  • 豊永正子

    黒ちゃんと言います
    良くあっちこっちなめで困っています
    いろんな服め試してみたのですが


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