だから猫に好かれるんだな…夫がなにげなく口にした“猫想いな名言“

だから猫に好かれるんだな…夫がなにげなく口にした“猫想いな名言“

人間とは違う思考や行動をする猫と暮らしていると、「それなんで!?」とか「こうすればいいじゃん!」とかツッコミたくなることって、たくさんありますよね。でも、うちの夫はあるがままのおキャット様を受け止め、意志を尊重。だから、猫に好かれています。

今回は「そのセリフ、めちゃめちゃええやん…」と私の心にも響いた、夫の猫想いな名言を紹介。ぜひ、パクってね!

「キミが使いたいように使えば、それが正解だよ」

これは、愛猫3匹にドームタイプの猫用ベッドをプレゼントした時に聞いた名言です。猫あるあるだけど、愛猫たちは中に入らず、猫用ベッドを潰して使うように…。だから、「使い方が違うんだよね~」と笑いながら、夫に愚痴ったことがありました。

「キミが使いたいように使えば、それが正解だよ」

すると、夫は「なるほどね」と笑った後で「でも、中に入るのは人間が正しいと思ってるだけの使い方かもよ?猫からしたら、潰して使うほうが使いやすいのかもしれんな」と言った。

それは自分になかった視点での考えだったので、私は「たしかに…」と感心してしまいました。

人間がいくら猫の気持ちを考えて商品を作っても、猫から見れば「正解だな」と思う使い方は違うこともあるはず。「その使い方は違うんよ」と猫に指摘するのは結局、人間側の正解を押し付けているだけなのかもなあと思った。

研究者気質なところがある夫は「猫たちの使い方をデータで集めれば、猫が本当に思う正解が見つかりそうだよね」とワクワク。猫用ベッドの上で眠る愛猫をそっと撫で、「キミが使いたいように使えば、それが正解だよ」と語りかけました。

その瞬間、その場所にだけ後光が…!一般ピーポーの私には眩しすぎて、近づけませんでした。

「今日も猫してて偉かったね」

我が家では平日たまに夫婦で一緒に夕食を食べられるのですが、その時「仕事疲れた~」と私が言うと、「よく頑張ったなあ!偉いぞ!」と夫が褒めてくれるというお決まりのパターンがあります。

ユニークであったかいその習慣の最中、「仕事してる横で猫たちは、ずっと寝てた。いいなあ~、猫になりたい!」と私が話したことがありました。

ユニークであったかいその習慣の最中、「仕事してる横で猫たちは、ずっと寝てた。いいなあ~、猫になりたい!」と私が話したことがありました。

そしたら夫は「猫も猫やるのが大変だよ、きっと」と、そばにいた愛猫をふわっとナデナデ。「今日も猫してて偉かったね!頑張ったなあ」と猫のことまで褒め始めました。

私は「1匹、猫じゃない疑惑の子がいるけどね(笑)」と、たぬきのような愛猫ジジのジョークを挟みつつ、「猫は頑張って猫をしてる」という言葉の不思議さと温かさがいいなあとしみじみ思いました。

私は「1匹、猫じゃない疑惑の子がいるけどね(笑)」と、たぬきのような愛猫ジジのジョークを挟みつつ、「猫は頑張って猫をしてる」という言葉の不思議さと温かさがいいなあとしみじみ思いました。

もし、来世で猫に生まれ変われたら「猫してて偉かったね」と褒めてくれる人と暮らしたい。

「人間だって急に距離を縮められたらイヤだもんな」

我が家で一番警戒心が強いキジトラのコタロウは、私にしか懐かなかった子。夫との初対面時には、秘儀「引っかき」を披露。見事、夫を出血させることに成功していました。

一緒に暮らし始めてからも、彼らの距離はなかなか縮まらず。食卓に置いておいたサバみそをコタロウに強奪されたり、カレーに手を突っ込まれたりと2人は色々な攻防戦を繰り広げていました。

一緒に暮らし始めてからも、彼らの距離はなかなか縮まらず。食卓に置いておいたサバみそをコタロウに強奪されたり、カレーに手を突っ込まれたりと2人は色々な攻防戦を繰り広げていました。

夫が触ろうとすると、コタロウは「ニパー!(やめろ)」と鳴いて拒否。近づくと顔をマジマジと見て、警戒モードに入ります。

その姿を見て夫は「そうだよな。人間だって急に距離を縮められたらイヤだもんな」と、なぜか反省。以後、それまでにも増して「自分からは触らない」「猫側から近寄ってきた時だけ優しく撫でる」を徹底するようになりました。

あれから2年半。コタロウは夫に触られても鳴かず、サバみそを勝手に持ち去ることもなくなりました。きっとコタロウの中で、夫も家族になった。

あれから2年半。コタロウは夫に触られても鳴かず、サバみそを勝手に持ち去ることもなくなりました。きっとコタロウの中で、夫も家族になった。

猫への距離の縮め方も、人間相手と何も変わらない。どっちも、一方的な気持ちの押し付けだけでは上手くいかない。夫とコタロウの絆の育み方からは、そんな学びを得られたような気がします。

「キミはキミの良さがあるのにね」

修理業者さんなどを呼んだ時、「猫いるんですね!」と目をキラキラさせる人と出会うのは猫飼いあるある。我が家もそんな体験を何回かしてきましたが、1回だけとても失礼だなと思った業者さんがいました。

2人組で来てくれたその業者さんたちは我が家の猫たちを見て、「3匹もいるんですね」と驚き、「血統書ですか?」と聞いてきました。

2人組で来てくれたその業者さんたちは我が家の猫たちを見て、「3匹もいるんですね」と驚き、「血統書ですか?」と聞いてきました。

私が「ひとりは血統書ですが、他の子はミックスですよ」と答えると、業者さんたちは茶トラのレオンを指差し、「この子が血統書でしょ?キレイだもん!」と言ってきました。

そこで私が「いえ、血統書はこの子なんです。手足が短いマンチカンです」とジジを紹介すると、業者さんたちは「え!この子が…?(笑)こっちの子のほうがキレイなのに!」と笑いました。

そこで私が「いえ、血統書はこの子なんです。手足が短いマンチカンです」とジジを紹介すると、業者さんたちは「え!この子が…?(笑)こっちの子のほうがキレイなのに!」と笑いました。

きっと業者さんたちに悪気はなく、なにげない雑談のつもりだった。でも私は、暗にジジを「キレイじゃない」と言われたような気がして悲しかった。その言葉をジジが聞いていたことがイヤだなと思った。

そんな消化しきれない何年も前の話を、ふと夫にしたことがありました。なんでもない雑談のひとつとして。

すると、夫は「いいじゃんな!ジジにはジジの良さがある!」と言い、そばにいたジジをそっとナデナデ。「キミにはキミの良さがあるのにね」と伝え始めました。

すると、夫は「いいじゃんな!ジジにはジジの良さがある!」と言い、そばにいたジジをそっとナデナデ。「キミにはキミの良さがあるのにね」と伝え始めました。

その瞬間、救われたのは、きっとジジの心だけじゃなかった。かわいくて大好きな愛猫を貶されたように感じたあの時の自分もナデナデしてもらえたような気がして、泣きそうになりました。

「あと1回でいいから、うちに帰ってきてほしい」

この言葉は年末年始、ジジが生死の境を彷徨った時に夫の口から出たものです。腫瘍らしきものが出血し、低体温症になったジジは夜が峠という危うい状態でした。

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明日、会えないことを覚悟して酸素室の中にいるジジと面会した時、私は「大好き」と「お家に帰ろうね」と号泣。夫は「あと1回でいいから、うちに帰ってきてほしい」と言いました。

明日、会えないことを覚悟して酸素室の中にいるジジと面会した時、私は「大好き」と「お家に帰ろうね」と号泣。夫は「あと1回でいいから、うちに帰ってきてほしい」と言いました。

あと1回でいい。その言葉に込めた思いを、夫は自宅に帰った後、静かに語り始めました。

「年齢もあるから、この先、長くは生きられないかもしれない。そういうのはもう、覚悟する。だから、1回だけでいいから、また家に帰ってきてほしいと思ったんだよね」

長く生きてほしい。もっとずっと一緒にいたい。愛猫が命の危機に瀕した時、飼い主はつい、そう願ってしまう。私はそっち派の人間で、ジジの命が今日中に消えるかもしれないと聞かされても、「長く」や「この先ずっと」を求めていました。

でも、夫は「あと1回」という現実的でささやかな願いだった。自分では出てこない形の願いだけれど、それも温かいものだなと涙が零れました。

でも、夫は「あと1回」という現実的でささやかな願いだった。自分では出てこない形の願いだけれど、それも温かいものだなと涙が零れました。

だって、健気。「あと1回でいい」なんて強がり混じりの言葉に愛を込めるなんて。中学生で母親を亡くして、自分で自分を支えてきた夫らしい言葉でした。

話す言葉が違うものの、猫だってきっと人語は分かっている。だからこそ、どんな言葉を愛猫にかけるかをちゃんと考えて日々、愛猫と向き合っていきたい。最近は病気関係のコラムが多かったので、今回は休憩的なコラムとしてほっこりしてもらえたら嬉しいな。


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