何かの困難を乗り越えた時には、家族の絆がグッと深まることってありますよね。それってきっと、人間同士だけに言えることじゃない。私は愛猫ジジの闘病を通じて、人と猫の絆の深まりに心動かされました。
今回は、病気が発覚する前にジジが見せていた態度と治療後の変化を紹介します。こんなにも行動や仕草が変わるなんて、この記事を書きながら振り返り、改めてビックリです。
【愛猫の変化①】名前を呼んだら来てくれる⋯!
我が家には3匹のおキャット様が暮らしていますが、ジジは1番マイペースな性格。生後3ヶ月の頃から10年以上も一緒に暮らしてきましたが、名前を呼んでも目を丸くするだけ。駆け寄ってきてくれたり、お返事をしてくれたりすることはありませんでした。

ちょっぴり寂しい時もあるけど、それもジジの個性だから、そのままでええんやで。ずっとそう思っていましたが、2024年の年末から猫には稀な「血管肉腫」(※血管を構成する細胞ががん化して発症する悪性腫瘍)との闘病が始まり、入退院を繰り返したら行動に変化が。
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退院して間もない頃、「ジジ!」と呼んだら、いつものように目を丸くした後、早足で駆け寄ってきてくれたんです。
その行動を見た時は衝撃的すぎて、自分が呼んだのにも関わらず、「えっ⋯ジジ!?無理して来てない?大丈夫?なんかあったの!?」と話しかけてしまったほど。

嬉しさからうろたえる私を、ジジは「なんすか。呼んだでしょ?」みたいな顔で見ていました。
ちなみに、退院から1〜2ヶ月ほど経った今もジジは名前を呼ぶと目をパチクリさせてトコトコと、こちらに来てくれます。いつの間にか尻尾もあげながら駆け寄ってきてくれるようになったジジ。控えめに言って、愛しくてたまらん。
【愛猫の変化②】後追いしてくるんだが⋯!?
入院中って、やっぱり猫も寂しいものなんだろうな。退院後、ジジはよく私を後追いするようになりました。
闘病が始まる前は、私がお風呂へ行こうがトイレに行こうが「勝手にどうぞ。私はねんねするので」という感じでした。

でも、今は私が移動するたびに、なぜか尻尾をブンブンさせながら一緒に動き始めます。まるで、「お供しましょう!」と言っているみたい⋯。その姿を見ると、いつもはちまきを巻いた、やる気満々のジジの姿(イメージ図)が頭に浮かんできて、ひとりでフフッと笑ってしまいます。
ちなみに、私が動く時は同居猫のコタロウ(キジトラ)も一緒に動くので、いつも猫2匹を連れた大移動に。
微笑ましい”電車ごっこ”をしているような感覚になるので、こたつから出たくねえ⋯という時も勇気を振り絞ることができます。猫って、最強だ。
【愛猫の変化③】1日中ゴロゴロ音が止まらない
ジジはお迎え当初、抱っこが苦手でした。猫同士の交流が1番大事な時期にショーケースの中にいたからか、猫や人との距離感がわからない様子で、私が半ば強引に構いにいかないと、こっそり自分のトイレへ行き、そこで1日を過ごしてしまうような子でした。

そういう姿を見ていると、なにか心の傷のようなものを感じて、とても切なかった。
その後、一緒に遊べるだろうと思って迎えたコタロウとの仲もあまり良くなかったので、ストレス緩和のために私と2人きりになれる時間をとるようにしたら、いつの間にか抱っこ好きになってくれたという背景があります。

退院後は、甘えが加速。私が仕事をしようとパソコンに向かうと、駆け足で画面の前にやってきて、腕の中へ。抱っこされ、喉を鳴らしながら仕事を監視してくれます。
仕事後、私が家事などを済ませてから座椅子に座ると、さりげなく隣にやってきてゴロン。人間みたいに座椅子を使いこなし、またもや特大のゴロゴロ音を響かせてくれます。
ジジはゴロゴロ音が大きめなので、少し離れていても「あ、喉を鳴らしてくれてるなあ」と分かってほっこり。

猫のゴロゴロ音は人間の免疫力を高める効果もあると言われてるので、ジジ自身も自分のゴロゴロ音で免疫力を高めて、長生きしてくれよと思っています。
【愛猫の変化④】隣にいる頻度が爆上がり
気づけば、ジジが隣にいる。退院後は日常の中で、そう思うことが増えました。特にジジが好きなのは、私のパソコンチェアと並べて置いた「ジジ専用の椅子」で仕事を監視すること。

疲れた時には原稿を見せながら、「これは、猫心が反映さされてますかね?」とチェックをお願いしつつ、モフらせてもらってます。もはや、優秀な校正スタッフでもある。
そして、もうひとつジジが好きなのは私の座椅子。そこでゴロンと眠るので、私は座椅子なしでご飯を食べたり動画を見たりすることも多々あります。それが下僕の運命(さだめ)。
闘病前は私の座椅子より、夫の座椅子を選んでゴロンとしていたのに変わったんだ…。そう気づいた時、猫から好かれがちな夫に少し勝てたような気がして、心の中でガッツポーズをしました。
【愛猫の変化⑤】寝転んでいると心配してくれる
多分、ジジはもとから心配症なのかも。私が過呼吸になった時にはなぜかいつも、急いで爪とぎをした後に慌てて駆け寄り、私を噛んできます。
友達に話したら「トドメを刺そうとしてるんじゃない?」と言われましたが、私は信じません。きっと、私を助けるために爪を鋭くしているんだ。そして、噛むことで私が生きてるのか確認しているんだ。そう自分に言い聞かせています。

そういう行動を嬉しく思っていましたが、闘病が始まってからジジはより過保護系にゃんこに。私が「疲れた〜」と、リビングでゴロンとするだけで「こいつ、死んだのでは⋯?」と思うようになったらしく、いつものように爪とぎをしてから、そばへ駆け寄り、噛んでくれるようになりました。
ジジは若い頃、痛がることもなく歯がすべて抜けてしまった(※獣医師からは稀な体質だと言われた)ので、噛まれても歯茎の感触だけで痛くありません。猫バカとしてはずっと噛まれていたいところですが、ジジが心配するので、ほどよいところで「古川、生きてます!」と宣言するように心がけています。

その時のジジの顔といったら…。「紛らわしいことすんなよ⋯」みたいな冷たい目をして、足早に去っていきます。
ごめんな、ジジ。でも、君のその優しさはとても尊いものだと思うんよ。
SNSを見ていると、闘病を経験した猫さんは飼い主さんへの態度が変わることも多いように感じます。みなさんは、どんな変化を経験したのか。ぜひ、お話を聞いてみたいところです。
まさにその通りに、我が家の猫様も私の入院
で甘えん坊?のレベルが爆上がりしました。
最近は、呼び鳴きに返事しないと拗ねます(笑
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