猫のゲロりんちょを阻止せよ2025冬

猫のゲロりんちょを阻止せよ2025冬

はじめましての方もはじめましてじゃない方もこんにちは。

猫狂でミニマリストの阪口ゆうこです。 


猫との暮らしには、想像以上にドラマがあります。

かわいいもふもふの天使と暮らし始めれば、毎日が癒やしの連続だと思っていました。

が、現実はもう少しバラエティに富んでいて……。

我が家の場合、その象徴が「白猫のゲロりんちょ」でした。


以下、少しでも可愛い表現になるよう、吐き戻しを「ゲロりんちょ」と書いています。

天使のような白猫と予想外の同居生活

2021年、白猫が我が家にやってきました。

大きく潤んだ瞳、おっとり、ふわふわ、天女のような風貌で、家族全員のハートを居抜き、秒速で虜にしました。

どこに出しても恥ずかしくない、健康優良……猫でした。

天使のような白猫と予想外の同居生活

しかし翌年あたりから、食後の「ある儀式」が始まったのです。

ごはんを食べ終えてから3分以内、もれなく吐き戻す。

マーライオンのように豪快に。


食べた分をほぼ原形でリターンしてくるあの瞬間は、何度経験しても慣れません。

食後3分で必ず吐き戻す猫

最初のうちは「猫ってすごく吐く生き物って言うしね」と、家族で自分に言い聞かせながら見守っていました。

「猫は毛玉ケアや体調管理の一環で吐くこともある」と、ネットにも書いてあったし……。


だけど、日に日に頻度は増し、ごはんと吐き戻しがほぼセット販売状態に。

私と白猫の間で、「ごはんは前座、本番はゲロ」の空気すら漂うようになり、私は焦り始めました。

食後3分で必ず吐き戻す猫

混ざっていた恐怖の異物

ある日、いつも通り白猫の吐き戻しをティッシュ片手に掃除していると、見慣れぬ物体が混ざっていました。

カラフルなふわふわの毛……。

見覚えがありすぎて震えました。


「おもちゃ……の切れ端?」

背筋が凍りました。

誤飲だとしたら緊急事態です。


私は即座にキャリーに白猫を詰め込み、病院へ走りました。

診断結果は、切れ端を少し飲んだだけで心配はない、と。

※おもちゃの大部分はありました。


これをいい機会だと思い、これまでの吐き戻し癖も嘆くようにまとめて報告し、獣医さんに診てもらいました。


体を触ったり聴診器を当てたり、先生は猫の様子をきめ細やかに診て、穏やかに言いました。


「他も診たところ、とても元気なので…吐くのはおそらく食べ方のクセですね」


どんなクセよ、とツッコミたい気持ちはありましたが、先生にそう言われてしまうと納得せざるを得ませんでした。

とにかく原因を探るしかない、そう思った私は、この日から「ゲロりんちょ対策」に本気で取り組むことにしたのです。

吐く理由は多すぎる問題

その日を境に私は、ゲロりんちょ阻止の研究者と化しました。

しかし、猫が吐く理由を調べれば調べるほど原因がありすぎて、出口のない迷宮に迷い込みました。

毛玉、空腹すぎ、食べすぎ、早食い、ストレス、アレルギー、フードの粒の大きさ、食器の高さ…原因の多さに頭を抱えました。


しかし、我が家は現場主義で攻めるしかない…と、まずは食器改革から着手しました。

早食い防止食器導入も、猫が攻略

試したのは、早食い防止食器。

底が突起ででこぼこしていて、舌が届きにくく、ゆっくりしか食べられない仕組みです。

早食い防止食器導入も、猫が攻略

たしかに最初の数ヶ月は効果がありました。

歯が当たって食べにくそうでしたが、数日でコツを習得し、いつも通りサッサカ食べるようになってしまいました。

ゲロ回数は一瞬減ったのですが、その平穏な暮らしはすぐ終了。

白猫は想像以上に器用だった……。

食器破壊事件発生。まさかの逆効果

追い打ちは突然来ました。

ある日、白猫が部屋中を全力疾走し、食器に激突して割ってしまったのです。


仕方がなく代わりに平皿へ変更したところ、食べやすさが増して早食いに拍車がかかりました。


ゲロ率はアゲインどころか、過去最高。

私は確信した。


「絶対、早食いが原因やないか」


私の心も器と一緒に粉砕されました。

食器破壊事件発生。まさかの逆効果

人力という最終手段へ

道具を使っての吐き戻し防止は大敗。

ならば人力で挑むしかない。


現在は、白猫の食事を「1粒ずつ手渡しする」という、むちゃくちゃ面倒くさい方式へ変更しています。


最初は「コレいつ終わるの?」と途方に暮れました。

誰が好き好んで、朝から猫にドライフードを一粒ずつ差し出す生活を想像するだろう。


だが実践してみると、白猫に高級フレンチ感が生まれたのか、噛む回数が増え、満足度も高まった。


何よりこの方法にしてから、一度も吐かない。

人力という最終手段へ

シンプルすぎる解決

振り返ると涙が出そうです。

早食い防止食器に投じたお金、獣医に駆け込んだ焦り、ゲロ掃除に費やした膨大な時間……すべてが走馬灯のように蘇りました。


もちろん人力はとてつもなく手間です。

しかも一粒ずつなんてクレイジー極まりないです。

正直、朝の時間帯は「自分で食べてくれ」と遠い目になることもあります。


それでも、健康を守れるなら安い投資だと思える。

食後に白猫が穏やかに毛づくろいする姿を見るたび、私は達成感に包まれるのです。

猫と暮らすとは「適応」の連続

猫と暮らすとは、想定外に振り回され、試行錯誤し続けること。

熟考し緻密な計画を立ててから行動するタイプの人間は、猫の前では無力です。

猫がルールで、私たちは適応する側。

多分今後もこれ。ずーっとこれ。

猫と暮らすとは「適応」の連続

しかし、その不自由さも含めて猫との暮らしは幸せ。

失敗して、振り回されて、笑って、また研究を続けてしまう。

猫の力とは恐ろしいものです。

今日も私は朝食の給仕係

今日も私は、白猫の朝食係としてスタンバイしています。

1粒ずつ差し出し、白猫がもぐもぐと噛むたびに「ナイス咀嚼」と褒めます。


ゲロりんちょ阻止の戦いは、まだまだ続くでしょう。

だが私はもう知っています。

猫に合わせた暮らしこそ、幸せの近道だと。

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