寝てばかり。愛猫がよく寝る理由と適切な睡眠時間を解説

猫が寝てばかり。愛猫がよく寝る理由と適切な睡眠時間を解説

へそ天、ごめん寝、アンモニャイト。ぐっすり寝ている猫ちゃんの姿を眺めているだけで、幸せな気持ちになります。

猫ちゃんの語源は「寝子(ねこ)」といわれる理由もよくわかります。自由気ままな猫ちゃんが、ちょっとうらやましくなってしまいますね。

だけど、「ずっと寝てるけど本当に大丈夫?」「前よりも睡眠時間が長くなった気がする」とちょっと心配になることも……。そこで今回は猫ちゃんがよく寝る理由と、適切な睡眠時間について解説します。

猫がよく寝る理由

猫がよく寝る理由

猫ちゃんがよく寝る理由は、猫ちゃんの食生活にあります。

狩りのために体力を温存している

猫ちゃんのご先祖様は狩りで獲物を獲ることで生きてきました。

ライオンのような群れではなく、単独で狩りをしていたため、狩りに失敗するとお腹を空かせたまま……。狩りが上手にできないと、生き残ることができなかったのです。

狩りを成功させて食事にありつくには、体力を温存しておかなくてはなりません。そのため、たっぷりと睡眠・休息をとる必要があるのです。

消化に時間がかかる

猫ちゃんは肉食動物です。お肉は高たんぱく高カロリーなので、1度の食事で十分なエネルギーを取ることができます。

だけど、消化にはエネルギーを消耗するので、寝ることで体力の消耗を防いでいると考えられています。食べたら、次の狩りに備えて休むというライフスタイルなんですね。

猫の平均睡眠時間は?

猫の平均睡眠時間は?

成猫の平均的な睡眠時間は12~16時間ほど。1日のほとんどを寝て過ごしています。

「ずっと寝てるけど大丈夫?」「眠りすぎでは?」と思ってしまいそうですが、猫ちゃんにとっては当たり前のことなので心配はないでしょう。

また、猫ちゃんの年齢によっても睡眠時間は変化します。

子猫の平均睡眠時間は18~20時間

子猫ちゃんの場合、もっと睡眠時間が長くなります。生後半年くらいまでは1日20時間以上寝ることもあります。眠っている間に成長ホルモンが分泌されるため、子猫ちゃんの睡眠はとっても大切です。

シニア猫になると睡眠時間が長くなる

猫ちゃんが10歳を過ぎるころから、睡眠時間が長くなったと感じるかもしれません。1日20時間ほど眠ることがありますが、体力の衰えによるものなので、無理に起こさずに優しく見守るようにしましょう。

猫は薄明薄暮性(はくめいぼせい)

夜行性と思われがちな猫ちゃんですが、「薄明薄暮性(はくめいぼせい)」といって、明け方や夕方に活発に行動する生き物です。

猫ちゃんの獲物である、小鳥やネズミが活動する時間に合わせて行動しているのです。そのため、獲物のいない昼間はほとんど寝て過ごします。

なかには飼い主さんの生活リズムに合わせて、昼間に活動して、夜は一緒に寝るという子もいます。夜に大運動会をしている子は、体力があり余っているのかもしれません。

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病気かも?睡眠時間の変化に要注意

病気かも?睡眠時間の変化に要注意

猫ちゃんの睡眠時間の変化は、猫ちゃんの健康状態を知るバロメーターになります。具合が悪くて睡眠時間が長くなっている、もしくは短くなっている可能性もあるので要注意です。

痛みを我慢している

関節炎などが原因で、動くと痛みを感じるときは静かな場所でじっとしていることが多いです。キャットタワーに登らない、遊ばないなど、睡眠時間が長くなるとともに元気がなくなることもあります。

体調不良を隠している

猫ちゃんは体調不良を隠す生き物です。膀胱炎や胃腸炎など、お腹の違和感や痛みに耐えてうずくまっていることがあります。睡眠時間が長くなったことに加えて、食欲に変化はないか、下痢や嘔吐はないかも注意深く観察しましょう。

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認知症、目や耳の不調で眠れないことも…

逆に睡眠時間が短くなることもあります。認知症が進んで夜中にずっと鳴いている、目や耳の不調から不眠になっているなど、心配な症状のサインかもしれません。かかりつけの獣医師に、猫ちゃんの様子を相談してみましょう。

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安心して眠れる環境づくりを

安心して眠れる環境づくりを

猫ちゃんにとって睡眠は、健康と長生きのために欠かせない時間です。リラックスしてたっぷりと寝られるように、猫ちゃんの睡眠環境を見直してみましょう。

ベッドはあちこちに置く

猫ちゃんのお気に入りの場所に、清潔なベッドを置いてあげましょう。日当たりの良い場所、外を眺められるところ、一人で静かに過ごせる場所など、複数箇所にベッドを置きます。毛布やブランケットを敷くだけでもOKです。

室温にも気を付ける

梅雨時や夏の室温は27~30度くらい、湿度は40~60%くらいが理想的。冬は18~23度くらいが快適に過ごせます。エアコンを上手に使って、猫ちゃんが快適だと感じる室温に調整しましょう。

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ストレス解消も大事

一日のほとんどを寝て過ごす猫ちゃんですが、適度な運動も大事。

完全室内飼いの猫ちゃんは運動不足になることがあるので、キャットタワーやキャットウォークなど、猫ちゃんの本能を刺激する工夫が必要です。

それから、飼い主さんと遊ぶことも大好き。狩りをイメージしたハンティング遊びなら、運動不足解消、ストレス解消に繋がります。

まとめ

まとめ

食事や飲水量、トイレの様子などはもちろん、睡眠時間も大切な健康の記録です。猫ちゃんが健康なときにこそ、よく観察してみましょう。

いざというときに、獣医師に健康なときの猫ちゃんについて知ってもらうことはとても重要です。ぽぽねこオリジナルの「猫の健康手帳」なら、猫ちゃんの普段の様子をさっとメモしておくことができます。

猫ちゃんの健康と長生きのために、睡眠時間にも注目してみてくださいね。

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著者プロフィール

ぽぽねこ編集部
ぽぽねこ編集部
ぽぽねこの読みものの企画・編集スタッフです。猫ちゃん大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、役立つ情報をお届けします。


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