迷子猫の探し方・完全ガイド 脱走した猫を高確率で見つけるために

迷子猫の探し方・完全ガイド 脱走した猫を高確率で見つけるために

猫ちゃんが脱走してしまったら、一刻もはやく見つけてあげたくて焦ってしまいがちです。

でも、そんなときこそ落ち着いて。やみくもに探すのではなく、少しでも見つかる可能性の高い「探し方」をするべきです。

迷子の猫ちゃんが飼い主さんと無事に再会できるように、「迷子猫の探し方・完全ガイド」を作りました。 

迷子猫の探し方

迷子猫の探し方

迷子の猫ちゃんは時間がたてばたつほど見つかりにくくなってしまいます。いかに早く行動するか、いかに効率の良い探し方をするかが肝心です。

猫ちゃんの脱走・迷子に気づいたら、以下の手順で捜索を始めましょう。

STEP:1 すぐに周辺を探す

STEP:2 届け出をする

STEP:3 捜索協力をお願いする

STEP:4 迷子チラシをポスティングする

STEP:5 捕獲する

また、猫ちゃんを捜索するときは、いつものごはん・オヤツ、懐中電灯、洗濯ネットやバスタオル、猫ちゃんの写真を入れたスマホ、可能であればキャリーバッグを持っていくと便利です。

STEP:1 脱走直後は家の周辺を探す

迷子猫の探し方

何かのはずみで家の外に出てしまった猫ちゃんは、家のすぐ近くにいることがほとんどです。怖くて物陰に隠れているはずなので、くまなく探しましょう。

最初の2~3日が勝負です。様子見をせずに、すぐに行動することが大切です。

家の場所を教える

猫ちゃんが外に出てしまっても、自力で戻ってくる場合もあります。玄関ドアや窓を少し開けて、いつものごはんやオヤツを置いておくようにしましょう。使用済みの猫砂を撒いておくのも効果的です。

同居猫ちゃんがいる場合は、家の周りに置いておくだけでもOKです。

名前を呼ぶ

猫ちゃんを探すとき、大声で叫んだり、走り回ったりしてはいけません。余計に怖がらせてしまうので、普段通りの声色で猫ちゃんの名前を呼んでみましょう。猫ちゃんが安心できるように、「ごはんよ~」「オヤツよ~」など呼びかけ方を工夫してみるのもいいですね。

まずは半径50m以内を探す

完全室内飼いの猫ちゃんの場合、しばらくは動かずにじっと隠れていることが多いです。

壁づたいに移動する傾向があるため、家から半径50m以内の身を潜められそうな場所を徹底的に探してみましょう。車の下、エアコンの室外機の下、建物の隙間、物置の裏、植木の下など、暗くて狭い場所は要注意です。

近所の方にもお願いをして、敷地内を捜索させてもらいましょう。

捜索の範囲を広げる

2~3日ほど経つと、怖くて身を潜めていた猫ちゃんも外の環境に慣れてきて、飲み水や食べ物を探して動き出すことがあります。脱走当日に見つからなければ、捜索の範囲を半径100mに広げます。それでも見つからなければ、半径500mまで広げて探します。

冬なら暖かい日中、夏なら涼しい明け方や夕方に移動することが多いため、探す時間帯も大切です。

STEP:2 警察・保健所・動物愛護センターに届け出をする

STEP:2 警察・保健所・動物愛護センターに届け出をする

迷子になった猫ちゃんがすぐに見つからなかった場合、どこかで保護されている可能性もあります。住んでいる地域の警察や保健所、動物愛護センターなどへ迷い猫の届け出をしておきます。

迷子になった日時と場所、猫ちゃんの特徴、マイクロチップの番号、猫ちゃんの写真などをまとめて関係機関へ行きましょう。

まずは交番・警察署へ

迷い猫を保護した場合、「落とし物(拾得物)」として交番や警察署に届けられていることがあります。また、「遺失届」を提出しておくと、猫ちゃんが保護されたときに連絡がもらえます。

保健所・動物愛護センターには迷子届を提出

飼い主のわからない猫ちゃんは、保健所や動物愛護センターに保護されることがあります。また、猫ちゃんを保護した人が保護届を提出していることがあります。

住んでいる自治体の保健所・動物愛護センターは以下のサイトで調べることができます。収容期間には期限があるため、迷子の翌日には「迷子届」を提出しましょう。

▶環境省収容動物データ検索サイト

ケガをしていることも想定する

どこかでケガをして、動物病院に運び込まれている可能性もあります。近隣の動物病院にも問い合わせてみましょう。

残念ながら交通事故などで亡くなってしまった場合、管轄の清掃事務所に引き取られていることがあります。最悪のケースも想定して、最寄りの清掃事務所へ問い合わせてみましょう。

STEP:3 あらゆる手段で捜索協力をお願いする

STEP:3 あらゆる手段で捜索協力をお願いする

前述の通り、最初の2~3日間が勝負。半径50mの範囲内をくまなく探し、少しずつ捜索範囲を広げていきます。

しかし、捜索範囲が広がれば広がるほど、飼い主さんだけではカバーしきれない範囲や時間帯が出てくるもの。家族や友人、近所の住人などに協力をお願いし、できるだけ多くの人の目で探しましょう。

迷子猫ポスター・迷子猫チラシを作る

猫ちゃんの写真、名前、毛色、特徴、飼い主さんの連絡先などを記載した迷子ポスター・迷子チラシを作って目撃情報を集めましょう。

迷子猫ポスターや迷子猫チラシは、手書きでもいいですし、インターネットの無料テンプレートを使って作成しても構いません。猫ちゃんの毛色や猫首輪の色がわかるように、必ずカラー印刷をしましょう。

迷子猫の目撃情報を集める

たくさんの人の目に触れたほうがいいので、近所のコンビニやスーパー、郵便局、銀行、ガソリンスタンド、動物病院、ペットサロンなどにお願いして迷子猫ポスターを貼らせてもらいましょう。

ただし、電柱や掲示板に迷い猫ポスターを貼るときは申請が必要な場合があります。無許可で貼らないようにしてください。

猫に詳しい人の力を借りる

地域猫のお世話をしているボランティアさんに協力をお願いしてみましょう。猫を保護した人を知らないか、見慣れない猫がいなかったか、猫が隠れやすい場所や探し方のアドバイスなどの情報がもらえるかもしれません。

猫ちゃんが動く可能性の高い早朝の目撃情報を集めるために、新聞配達の方にも迷子猫チラシを渡して協力をお願いしましょう。

STEP:4 迷子チラシをポスティングして捜索網を広げる

STEP:4 迷子チラシをポスティングして捜索網を広げる

半径50m以上の範囲を捜索するとき、迷子チラシのポスティングが効果的です。

住宅地図を用意して、まずは半径100m以内の家にポスティングをします。猫ちゃんを捜索しながら、ポスティングの範囲を広げていきましょう。

目撃情報があったら、なるべく早くその場所へ行き、集中的に捜索します。

迷子猫チラシは500枚以上用意する

ポスティングする場合、迷子猫チラシは500~1000枚は用意しておきましょう。コンビニでカラーコピーすることもできますが、ネット印刷の方が割安です。

迷子ペット.netでは、迷子探しのツボを抑えた迷子ポスター・迷子チラシを注文することができます。

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迷子猫掲示板・SNSも使って協力を呼びかける

インターネットもどんどん活用しましょう。迷子猫・保護猫掲示板はもちろん、TwitterやFacebookなどのSNSも情報が集まりやすいので、迷子猫ポスターの画像を投稿してみましょう。

また、飼い主のいない猫として保護され、里親募集サイトに掲載されていることがあります。人懐こい猫だからと、別の家で飼われているかもしれません。そういった可能性も含めてこまめに情報収集をします。

猫ちゃん捜索班とインターネット班で手分けができるといいですね。

STEP:5 捕獲する

STEP:5 捕獲する

猫ちゃんを見つけたら、いよいよ捕獲です……!

猫ちゃんは慣れない外の環境で心細い思いをしています。怯えて警戒心が強くなっているので、駆け寄ったり、無理に捕まえようとしてはいけません。逃げ去ってしまうことがあるので慎重に行動しましょう。

猫が落ち着いていたらそのまま捕獲

リラックスして、姿勢を低くして猫ちゃんの名前を呼びます。近くに腰を下ろし、いつものごはんやオヤツを見せてみましょう。

近寄ってきてもいきなり触らずに。まずは指先のニオイを嗅いでもらいましょう。猫ちゃんが落ち着いていて、体に触っても大丈夫そうだったら、そのまま抱っこで確保します。

暴れるといけないので、バスタオルでくるんだり、キャリーバッグに入れて連れて帰りましょう。

警戒しているときは焦らずに

猫ちゃんが警戒しているときは、無理に捕まえようとしてはいけません。時間をかけて距離を詰めるようにしましょう。ごはんやオヤツを置いて、一旦その場を離れて見守ることも必要です。

近寄ると逃げてしまうときは捕獲器を検討する

素手で捕まえることが難しそうなら、「捕獲器」の使用も検討しましょう。

猫の捕獲器

捕獲器は猫ちゃんが中に入ると扉が閉まる仕組みで、猫ちゃんを安全に保護するためのものです。保健所や動物愛護センター、動物病院、地域猫ボランティアさんなどから借りることができますが、扱い方が難しいのが難点です。

また、捕獲器を設置する場合は土地の所有者に許可を取る必要もあります。猫ちゃんが入ったらすぐに保護できるように、離れたところから様子を見るなど、目を離さないようにします。

猫ちゃんの習性や性格を考慮して、効果的に設置することも大切なので、できれば経験者にアドバイスしてもらうようにしましょう。

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猫探偵に頼ることも検討

どうしても猫ちゃんが見つからない、捕まえられない場合は猫探偵に依頼するという手もあります。捜索から捕獲まですべてをまかせることができるので安心です。

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猫を捕まえたら動物病院へ

猫ちゃんと無事に再会できたら、静かに抱きしめてあげてください。お気に入りの毛布で包んであげてもOKです。

構いすぎたり、叱ったりせずに、お家でごはんと水をあげて休ませましょう。

猫ちゃんが落ち着いていそうなら、ノミダニや感染症などの心配があるため、念のため動物病院で健康チェックをしてもらいます。同居の猫ちゃんがいる場合は、別室で過ごしたほうがいいですね。

まとめ

まとめ

迷子になった猫ちゃんは、すぐ近くで見つかることが多いです。だけど、思いもよらないところに潜んでいることもあるので、たくさんの人の協力が欠かせません。

無事に猫ちゃんが見つかったら、協力してくれた方へ「見つかりました」の連絡は必ずしましょう。迷子猫ポスターに「見つかりました」と書き添えて、しばらく貼らせておいてもらってもいいでしょう。

たくさんの人が、飼い主さんと同じ気持ちで猫ちゃんの帰りを祈っていたはずですから。

もう迷子にさせないように、玄関ドアや窓の脱走対策を見直しましょう。また、マイクロチップを入れる、猫首輪迷子札をつける、ノミダニ対策・予防接種をする、避妊去勢手術をするなどの対策もしておいたほうが安心ですね。

普段から猫ちゃんの写真を撮っておくことも大切になりますね。正面、後ろ姿など、特徴がよくわかるようにキレイに撮影しておきましょう。

普段から脱走対策をしておくことはもちろん、迷子になったときに無事に帰って来られる確率を上げる対策をしておきましょう。

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著者プロフィール

ぽぽねこ編集部
ぽぽねこ編集部
ぽぽねこの読みものの企画・編集スタッフです。猫ちゃん大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、役立つ情報をお届けします。


コメント:3


  • チョロちゃん男の子

    猫のチョロちゃん【男の子】今日で三日目で明日で4日目です。早く見つけて顔が見たい。そうしないと私死にたいです。私の大切な家族だから


  • たろう

    うちの猫は17日夕方にノラ猫と遊ばせようといつもは家の中なのに
    その日天気が良くなり玄関に出したら逃げてしまいました


  • ななちゃん

    いつも拝見してます。うちの子も数回脱走してしまい大変でしたので猫柵を設置しました。


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