知っておきたい愛猫が脱走する理由と改善策とは

知っておきたい愛猫が脱走する理由と改善策を詳しく解説

猫ちゃんと暮らすなら、「脱走対策」は必須です。完全室内飼いの猫ちゃんでも、大人しい性格の猫ちゃんでも、どんな猫ちゃんにも脱走のリスクがあります。

でも、なぜ猫ちゃんが脱走してしまうのか、理由を考えたことはありますか? 

猫ちゃんの習性だから? 外の世界に興味があるから? 猫ちゃんが脱走する理由や原因を知ることで、効果的に脱走を防ぐことができます。

猫ちゃんの安全を守るため、改善策もあわせて考えてみましょう。

完全室内飼いの猫も脱走するの?

完全室内飼いの猫も脱走するの?

現在は「猫は完全室内飼育」という考え方が主流で、自由外出をさせるような飼い方は減ってきているようです。

完全室内飼いの猫ちゃんは家のなかを自分の「縄張り」と認識しています。猫ちゃんは縄張りの外に出ることを嫌がるので、室内だけの生活でもストレスを感じることはありません。だから「家の中だけだと狭いから、外に出してあげないとかわいそう」ということはないのです。

お気に入りの場所をパトロールして、異変がないかチェックするのが猫ちゃんの日課。特にいつも寝ている場所、ごはんを食べる場所、お昼寝する場所などは縄張り意識が強い場所とされています。

なので、お気に入りの場所を模様替えしたり、来客などの侵入者がいたりすると、ストレスに感じてしまうかもしれませんね。

猫が脱走するのはなぜ?脱走の理由と原因

猫が脱走するのはなぜ?脱走の理由と原因

完全室内飼いで、外に出たことのない猫ちゃんでも脱走してしまうことがあります。

なかには、「こんなに可愛がっているのに嫌がられていたのかも……」と思いつめてしまう飼い主さんもいらっしゃいます。ですが、決してそんなことはありません。猫ちゃんの脱走には、もっともっと複雑な理由があるんです。

  • 偶発的な脱走
  • 好奇心に駆られて
  • 発情期
  • 環境の変化が原因の脱走
  • 不測の事態


猫ちゃんが脱走する理由は、大きく分けて5つあります。脱走の理由を知れば対策もできるので、詳しくみていきましょう。

猫が脱走する理由1:偶発的な脱走

猫ちゃんの脱走経路は「窓」「玄関ドア」「ベランダ」がほとんど。窓が開いていたから、玄関が開いていたから、なんとなく外に出てみた……。ちょっとの隙をついて、飼い主さんが気づかないうちにスルリと脱走してしまうケースが非常に多いです。

猫が脱走する理由2:好奇心に駆られて

猫ちゃんが外に出たがる理由は、家の中にはない刺激を求めているから。例えば、「窓の外の鳥や虫などを追いかけたい」「野良猫に興味を持った」「窓の外の縄張りをパトロールしたい」という好奇心に駆られて脱走してしまうのです。

好奇心が強い性格の猫ちゃん、元野良猫で外で暮らしたことのある猫ちゃんは要注意。外の世界への興味が強いので、脱走を繰り返すこともあります。

猫が脱走する理由3:発情期

避妊去勢手術をしていない猫ちゃんには年に2~3回、春から秋にかけて「発情期」があります。そわそわして落ち着きがなくなったり、いつもと違う鳴き声をあげるだけでなく、異性の猫を求めて外に飛び出してしまうこともあります。

猫が脱走する理由4:環境の変化が原因の脱走

猫ちゃんは自分の縄張りの外に出ることを嫌います。引っ越しをして縄張りが変わった、同居猫が増えて自分の縄張りが脅かされたという理由から脱走してしまうこともあります。また、ドライブや散歩が苦手な猫ちゃんもいるので、ハーネスなどの対策なしで外に連れ出すのは危険です。

猫が脱走する理由5:不測の事態

飼い主さんの不注意で外に出てしまった、猫ちゃんが外に出たがったという理由以外にも、脱走してしまうことがあります。

それは、災害などの「不測の事態」が発生した場合です。例えば、地震で窓や壁が壊れた、緊急事態を知らせるサイレンに驚いたといった理由のほか、キャリーバッグの破損が原因で外に飛び出してしまうことも。

防ぎきれない脱走かもしれませんが、猫首輪迷子札をつけていれば再会の可能性が高くなるので、日頃からの備えが大切になります。

猫の脱走を防止するには?

猫の脱走を防止するには?

猫ちゃんが脱走してしまう理由と原因を知れば、効果的な脱走対策ができます。

まず大切なのは、玄関・窓・ベランダからの脱走を防ぐことです。ドアや窓を開けっ放しにしない、脱走防止柵を設置するなど、脱走ルートをブロックしてしまいましょう。網戸も器用に開けてしまうので、網戸ストッパーを使うのも効果的です。

それから、室内でもストレス解消できる工夫が必要です。広いスペースよりも、キャットタワーやキャットステップ、本棚などの家具を配置して、上下運動ができるようにします。同居猫がいる場合は、ひとりで静かに休める場所を作ってあげましょう。

また、繁殖の予定がない場合は、避妊去勢手術をおすすめします。発情による脱走がなくなりますし、オス猫の放浪癖が改善することもあります。生後6か月を迎えたら、避妊去勢手術を検討しましょう。

また、不測の事態に備え、マイクロチップ装着を行い、普段から猫首輪&迷子札を着けておくようにすると安心です。キャリーバッグハーネスにも慣らしておくようにすると、外出時の脱走リスクを下げることができます。

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まとめ

まとめ

猫ちゃんが脱走してしまう理由は、飼い主さんとの暮らしに不満があるからというわけではありません。

たまたま開いていた窓や玄関ドアから外に出てしまったという偶発的な脱走もありますし、窓の外に鳥や虫などの獲物を見つけた、近所の野良猫に興味を持ったという好奇心の強さが理由で脱走してしまうこともあります。

発情期で異性の猫を求めている、元野良猫・元保護猫で外の生活が恋しい、同居猫と相性が悪いという理由で脱走することもあります。

特に去勢していないオス猫や外で暮らしたことのある猫ちゃん、好奇心旺盛な性格の猫ちゃんは脱走しやすいです。しっかりと脱走対策をして、猫ちゃんとの暮らしを楽しんでくださいね。

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著者プロフィール

ぽぽねこ編集部
ぽぽねこ編集部
ぽぽねこの読みものの企画・編集スタッフです。猫ちゃん大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、役立つ情報をお届けします。


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