愛猫といっしょにドライブに出かけたい。そんなふうに考えたことはありますか?
ドライブの準備をしっかりしておけば、猫ちゃんを車に乗せるのは問題ありません。
だけど間違った乗せ方をしてしまうと、猫ちゃんのストレスや車酔いの原因になってしまいます。それだけでなく、脱走や事故の危険もあります。
今回は猫ちゃんとドライブに出かけるときの注意点や車の乗せ方について詳しく解説します。
猫を車に乗せる必要があるとき
完全室内飼いの猫ちゃんとはいえ、車に乗せて移動する機会はないとはいえません。どんなケースがあるか、考えてみましょう。
●動物病院
急病のときや何かを誤飲してしまったときなど、緊急で動物病院に連れて行かなければならないときがあります。しかも、事件が起こるのはなぜか深夜……。自家用車やタクシーで移動することを想定しておいたほうがよさそうです。
●トリミング
長毛猫ちゃんや毛玉ができやすい猫ちゃんはトリミングサロンへ出かけることもあるかと思います。遠方にあるお店なら車での移動が便利ですね。
●ペットホテル
猫ちゃんをペットホテルに預けるとき、猫ちゃんのニオイのついたベッドやタオル、おもちゃ、慣れたごはんなどを運ぶとなると大荷物。送迎サービス付きのペットホテルもあるので、調べておくようにしましょう。
●帰省・旅行
移動が大丈夫な猫ちゃんなら、飼い主さんの帰省や旅行に同行できるケースもあります。
●引っ越し
近隣への引っ越しなら自家用車やタクシーで移動。長距離の引っ越しの場合は公共交通機関を使って移動することも考えられます。
猫とドライブするときの準備
猫ちゃんとドライブするなら事前準備がとっても大事になります。ドライブ中は車のなかで過ごすことになりますが、脱走対策は必須です。
猫ちゃんのストレスを減らすことにも繋がるので、しっかりと対策をするようにしましょう。
●キャリーバッグに慣らす
猫ちゃんが車で移動するとき、キャリーバッグに入ってもらったほうが安全です。普段からキャリーバッグのなかでごはんやオヤツを食べたり、ベッドにしたりして、慣れておくようにします。
●ハーネスに慣らす
外出が平気な猫ちゃんでも、車内を自由に歩かせるのは危険です。ハーネスとリードをつけて、行動範囲を制限するようにしましょう。
●お出かけに慣らす
いきなり外に連れ出すとパニックになる猫ちゃんもいるので、少しずつ外に慣らします。ハーネスとリードなどで脱走対策をしたうえで、抱っこでベランダや庭に出てみましょう。
猫に負担をかけない車の乗せ方
ドライブの準備が整ったら、猫ちゃんを車に乗せてドライブしてみます。
車酔い対策のため、車に乗る日のごはんは少なめにしたほうが良いです。できればトイレも済ましておきましょう。
家のなかから車までの移動時も脱走のリスクがあるため、キャリーバッグに入れてから外に出るようにしましょう。キャリーバッグは座席シートなどにしっかりと固定します。ハーネスとリードを付けるなら、同乗者に抱っこしてもらってもOKです。
最初のうちは長距離ドライブは避け、猫ちゃんの様子を見ながら少しずつ車での移動に慣れてもらってくださいね。
猫の車酔い対策
猫ちゃんのなかには、車酔いしてしまう体質の子もいます。落ち着きがなくなる、よだれをダラダラ垂らす、吐くという異変が見られたら車酔いのサインです。
車酔い対策のため、風通しの良い場所にキャリーバッグを置き、冷暖房を適切に使うようにしてください。また、キャリーバッグに隙間があると落ち着けないことがあるので、バスタオルなどを入れて横揺れが少なくなるようにしてあげましょう。
どうしても気になる場合は、獣医師に相談のうえで、酔い止めを処方してもらうこともできます。
こまめな休憩を
長時間のドライブなら、1~2時間に1回は休憩するようにしましょう。猫ちゃんの様子を確認し、大丈夫そうなら水やオヤツをあげてもOKです。
飼い主さんが車を離れるときは、猫ちゃんがちゃんとキャリーバッグに入っている、もしくはハーネスとリードをつけていることを確認してからドアを開けるようにします。
粗相や抜け毛対策もしっかりと
猫ちゃんと車でドライブするなら、粗相や抜け毛についても対策しておきましょう。
長距離ドライブの予定がある場合は、車内に猫用のトイレを設置しましょう。環境が変わるとトイレを我慢してしまう子もいますが、念のためにトイレを置いておくと安心です。ポータブルトイレなどでもOKです。
また、ストレスを感じると抜け毛が増えることがあります。ドライブ用に猫服を持っておくと便利です。車のシートにかぶせるカバーも市販されているので、チェックしてみましょう。
タクシーや電車・バスに乗るときはマナーを守って
猫ちゃんにキャリーバッグに入ってもらえば、タクシーや電車、バスにも乗車可能です。バスや電車に乗る際は手荷物料金がかかる場合もあるので事前に確認するようにしましょう。
公共の乗り物に乗るときは、脱走対策はもちろん、抜け毛が飛散しないようにすることがマナーです。ハーネスとリードを着用する、事前にブラッシングをしておく、猫服を着せるなど、周囲の人への配慮を忘れないことが大切です。
また、飼い主さん以外の人がいる環境に連れ出すことになるので、ラッシュ時を避ける、事前にお出かけの練習をしてみるなどの対策も考えておきましょう。
また、ペット専用の「ペットタクシー」というサービスもあります。飼い主さんも同乗して動物病院やトリミングサロンに行くことができます。近くにペットタクシーのサービスがあるかどうか調べておくと、いざというときに役立ちます。
【関連記事】 |
まとめ
猫ちゃんを車に乗せるとき、いつも以上に脱走やストレスに気をつけなければなりません。
慣れないうちは、ドライブ中にキャリーバッグから出してほしいと鳴くかもしれませんが……とっても危険なので絶対に出してはいけません。膝に乗せて運転するのも危険です。
なかにはドライブが大好きというアクティブな猫ちゃんもいますが、多くの猫ちゃんは移動が苦手です。猫ちゃんが少しでも快適に過ごせるように、安全運転はもちろん、猫ファーストを心がけてドライブするようにしてくださいね。
この記事のご感想をお寄せください!(コメントを書く)